3章

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「市橋さん」 「・・・」 「どうして俺と関わりたくないの?」 「教えない」 素っ気なくそういった。 俺が口を開こうとしたその時、店内に皿の割れる音が響いた。 バイト時間外でも店のことを心配したのか、彼女は急いで立ち上がった。 俺も彼女を追いかけようと席を立ったが、彼女の足はすぐに止まった。 「市橋さん?」 「・・・っ」 よく見ると足が震えている。 次の瞬間、怒鳴り声が店に響く。
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