3章

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「てめぇ、何してんだよ」 「あ?お前が前見てねぇからだろ」 「お客様、喧嘩は・・・」 客同士の喧嘩だった。しかも高校生。 店員も止めようと必死になるが、それは彼らを刺激するだけだった。 片方の男は、割れた皿で傷付いたのか頬が血で滲んでいた。 そのうち喧嘩は酷くなり、遂には口喧嘩を超えてしまった。 「・・・ぁっ・・・」 喧嘩がなされる片隅で、彼女はその光景に怯えていた。 異常すぎるほどに。だんだんと呼吸が乱れていく。 「はぁ・・・はぁ・・・」 「市橋さん、落ち着いて」 それでも彼女は落ち着きを取り戻さない。
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