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「そう言えばまだ説明してなかったわね。私は貴女達2-SSの副担任になったルージュよ。つい先月までこの学校の生徒だったから私のことは知ってると思うからよろしくね?」
ルージュさんはそう言い軽く頭を下げてから頭を上げると後は俺に任せるつもりなのか再び静観するつもりのようだな。
「そんじゃ、さっさと屋上に行くぞ」
俺はそう言い、この後は全員で体育館を出て校舎の屋上に向かった。なんか校舎の屋上に教室とか優越感だよな。
「なんでヒカル教えてくれなかったの?」
俺の方をジト目で観ながらミラが聞いてきたから俺は包み隠さずに春休み前に爺に教師になることを頼まれていたこと、貴族に差別扱いを受けているものの将来性のある連中をクラスに引き込んだことなどを話してる間に屋上に着いた。
「おい、教室なんか何処にもないぞ?」
グレンがそう言ってきた。グレンはバカだがバカには見えないというわけではなく、俺が結界で覆っているからその結界を解くと…
「結界で覆い隠してたわけですか。それにしても校舎の教室よりだいぶ広い気がしますが」
冷静に事象を分析して俺に聞いてきたのはノームだ。ノームは雷帝もしているし俺のことについても詳しいから流石に驚くことはないか。俺のことをよく知らない連中はアニメや漫画で見るような顎が外れそうなほど口を大きく開けて呆けていた。
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