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ドサリと背後で音がする。頭が真っ白になり、周りの音も切った感触も解らない。
「なんで…」
そうだ。
自分が負けると解っていたから覚悟が出来た。
なのに何故お前が倒れるのだ…
気づけば傍らにガクリと膝をつき刀を地面に力一杯突き刺すと、堪えきれず嗚咽を漏らしていた。
「生きろ」
ニヤリと血の滴る唇を上げると、笑ったまま動かなくなった。
「覚えていろ…次は勝つ。…だからもう一度、必ず来い!!」
もう聞こえていないだろう相手に叫び、この時代の全てを切らんばかりに鋭く睨む。
頬から流れるものが花弁に落ち続けた。
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