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「サヤは美人だしモテるのに理想高いからね~」
……理想が高い?
違うでしょ。
結婚相手だからこそ妥協したくないだけ。
ナオコみたいに誰でもいいわけじゃないから。
なんて、本心ではそう思ってもそれは決して口には出さない。
「ね~、ワガママ言ってる場合じゃないよね」
「あ、今日彼の友人で気になる人いたら紹介してあげるから言ってね」
紹介してあげるというナオコの笑顔が鼻につく。
先に結婚したからって上から目線になってんじゃねーよ、デブ。
あ~ヤバイ。
イライラしすぎて顔がひきつるわ。
「ありがとう~!!いたら、是非お願いするね!」
私はなんとか笑顔でうわべだけの会話を切り上げてお祝いの輪を抜け出した。
あ~かったるい。
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