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「おめでとう!」
お祝いの言葉とフラワーシャワーを浴びせながら
私は推定体重90キロ越えの花嫁、ナオコに声をかけた。
「ナオコ、ほんとに綺麗だよ~!」
いつもよりはね。
とびきり笑顔の裏側で毒を吐きながら。
私よりナオコが先に結婚するなんて。
あり得ないと思っていた現実が目の前にある。
素直に喜べるわけがない。
「そう?ふふ、ありがとう。30になる前にドレス着れてよかったよ~」
満面の笑みで答えられたその言葉に私はムカつきを覚えた。
それは、一足先にドレスを着ないまま30になった私へのイヤミ?
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