過去 藍墨色の夜(花音目線)

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ふんわりと暖かく感じた。 糊のきいたシャリ感のあるシャツに、ちょっと男の子臭な小山君の香り……臭くないよっ、じゃなくてーーー!!! !!びっくり!! 小山君にがばっと抱きつかれていた。 「もー!! 花音心配しないで。 大丈夫だから。花音は何もしてないんだし。 なんかあっても、守ってやるからさぁ。」 よっぽど、不安気な顔をしてたのだろうか。 小山君は抱きしめながら、背中をポンポンポンと叩いてくれて、私の顔を覗き込んだ。 「ねっ! もっと俺を頼れよ!」 …………。 顔真っ赤!! 絶対、顔真っ赤!なはず。 ジワーっと下から頭のてっぺんまで暖かい血が上ってきた。 チュッ………。 えぇーーー!! チュッって、チュッって!! キス………した?! 唇と唇、触れたよね?? 小山君も照れてしまったのか、 「ごめん調子に乗った。」 そう言って。後ろを向いた。 小山君も顔が赤くなった? 後ろから見える耳が赤いんですけど!! 新田君の事やら、飯塚さんの事がぶっ飛んでしまった。
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