過去 藍墨色の夜(花音目線)

26/45
前へ
/362ページ
次へ
あの口の中に舌を入れられた感覚。 ウッエー!! 小山君を嫌いな訳じゃないけど、寧ろ好きだし。 でも、あれはいただけない。 あの生暖かい軟体動物のようなモノが口内に入ってきて、しかも動くし。 あ、あ、あ、あ、あ~~~~~。 ダメだ。 あんなのみんなするの? するんだよね? まして、こんな事聞ける女友達も今はいないし。 飯塚さんもシタのかなぁ。 新田君と………。 ハァ。 またまた、二人の事を思い出してため息。 色々と自己嫌悪になってきた。 ダメダメだなぁって。 「花音、こっちきて。」 色々考えを巡らせていたら、薫がリビングの大きなソファーに座って、ポンポンと薫の隣に来いとその場所を叩いていた。 いつも、薫と色んな話してをする時はこのソファーに隣同士に座る。 きっと勉強に身の入らない私にお説教かも、薫のお説教は長いし、耳痛い事ばかり言うし、仕方ないかと思って、腹をくくり薫の隣に座った。
/362ページ

最初のコメントを投稿しよう!

263人が本棚に入れています
本棚に追加