264人が本棚に入れています
本棚に追加
…………。
…………………。
お互い一言二言言ったような気がする。
見つめ合う二人の空間には、緊迫感があったはずなのに、甘く、艶めいた空気が漂ってくるのが分かる。
最初のキスは触れるだけ。
でも、それだけじゃ足りないって、分かる。
絡みつくお互いの視線がどんどん色を帯びてくる。
うっわ、激しい!!
イヤ、イヤ、イヤ………。
舌なんてデロンデロンに絡みついているのが分かる。
うっわ~~!!
でも、これって外人さんがするから絵になるんだよね。役者さんだし。
鼻高いから、いい感じでぶつからない?
あっ、でも、私も薫も高いからぶつかんないよね。
この濃厚なキスシーンをガン見してしまった。
薫………。
ここに来てまで、何故薫とのキスを想像するんだーー!!
もう、本当アホだ。アホ。
何故こんな映画を選んだんだろう。
そもそも、この映画はSFアドベンチャーではなかったのか?
小山君よ。
現在の場所、小山君の家。
午前中の薫のカテキョー終わって、部活を終えた小山君と合流し、小山君の部屋で映画を観てる次第です。
でも、全然身に入らない、映画。
小山君のチョイスも微妙だけど。
心は午前中の薫のカテキョ時間に遡る。
あの『ベロチュウしよっか。』
発言から今日は散々だ。
なんで、あんな言葉を言ってしまったのか。
最初のコメントを投稿しよう!