過去 藍墨色の夜 Ⅱ (花音目線)

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そんな、てんこ盛りの私の気持ちを汲んだのか、 眉毛をハの字にして「もう、花音は。」 と言って、強く抱きしめられた。 「そんなセリフ。 女に言わせるセリフじゃないね。 本当に花音に言わせるなんて、 本当、 情けないね。」 そんなつもりじゃ。 って顔を上げた瞬間、薫の麗しい優しい顔を見てしまった。 「待っている。 存分に、 行っておいで。」 そう言って、優しいキスが落ちてきた。
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