°*謎の転校*°

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後々知ったが 父は祖母に 養育費だけ渡し、 育児を放棄した。 ヒロクンは私やノブの事を いつも気に掛け 守ってくれた。 ヒロクンの担当は チャチャ(犬)の散歩だった。 祖母は女が嫌ぃ。 私が嫌ぃ。 ヒロクンは初孫。 ノブは、まだ幼く男。 祖母は 私だけに対して 見る目が違い ヒロクンとノブは とても可愛がられた そんな中ヒロクンは 親父の所に 引っ越す事になり、 ノブと二人だけになった 私はノブの事を 朝起こし ご飯を食べさせ、 バス停まで 送り迎えをした。 幼い姉弟。 周りは どんな目で見ていた のだろぅ・・・・・。 当時は そんな事考える様な 事は無かった。 私は 学校にもろくに 行かせてもらえず、 召使いの様に 毎日朝から晩まで働かされた。 その頃辛かったのは 酷く洗い物で 荒れた手だった ヒビが入りあかぎれて・・・ 血が出る。 バンソコウ等無く、 私はセロハンテープで 血を止めていた。 毎朝起床時間は 五時から六時。 朝起きたら布団を畳み 掃除をし、 朝ご飯を 祖母とノブの分作った。 (義祖父は、魚の仕入れの仕事をしていた為朝方三時位には居なかった) ノブを送り出し、 帰って来て私が 学校へ行く支度をしていると、 祖母の・・・ 家事の行き届いて居ない 部分のチェックが始まった。
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