°*兄の存在*°

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°*兄の存在*°

ヒロクンは 母が居なくなってから 必死に私達を 支えてくれました。 私の一番の理解者は 【ヒロクン】 でした。 だから余計私が 「行かない」 と言った時。 何もしてやれない自分に 腹が立ったんだと 思います。 普段泣かないヒロクンが その時は 泣きながら 帰って行きました。 【ごめんなさい】 ヒロクンの涙を見たのが その時 母が居なくなってから 初めてでした。 私は 悔しくて仕方なかった・・。 あの時・・・・・ 私が一言 【行く】 と言って居たら 私は間違いなく 【半殺し】 です。 ヒロクンは フィリピン人に 育てられて居た為。 ご飯も片寄って居て どんどん 痩せて行きました。 でも、 自由は有った為 ぐれていき・・・・・・ 地元では 名が広まりました。 警察からも名は 知られていて 私も後に このお巡りさんと 対面する事になった。 そんな兄でも 構わなかった。 私の中でヒロクンは 心優しい 私の 【スーパーマン】 でした。
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