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「エロ本の神さま。巷じゃ、そう呼ばれているそうじゃないか」
「おまえの巷だけだよ! それは。毎日のようにエロ本をせびりやがって」
「そうカリカリしてくれるな。同志の仲ではないか。違うかい?」
ばしゃ。ざんぶ。ばしゃ。ざんぶ。
「冗談じゃない。トイレの花子さんを調べると公言し、しょっちゅう女子トイレで昼飯を食べる変態と同志になった覚えはねえよ」
「よくご存知だ」
ばしゃ。ざんぶ。ばしゃ。ざんぶ。
「そりゃ有名だからな。トイレの邪神って言えば、女子のほとんどが目角を立てるぜ」
「ふむ。初耳だ。だが、きみも負けず劣らず有名と思うが? エロ本収集を橋の下だけでなく、深夜のコンビニにまで足を伸ばす勇者と聞いている」
ばしゃ。ざんぶ。ばしゃ。ざんぶ。
「そのせいで、おまえと鉢あわせ。挙げ句、調査につきあうはめになったけどな」
下卑太は、真夜中の衝動でコンビニに寄ったのを今さらながら後悔した。
「ちょうど助手を要していたのだ。先輩がたも引退して新入部員もこない今、頼れるのは、きみだけなのだよ」
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