実験的人生 

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人生とは実験でなければならない。 新たなことをすることである。 周りの人間と同じような人生を送ることには意味がない。 人が興味を持つ物には振り向きもしない。 流行を追うこともしない。 学校にも行かない。 会社にも入らない。 家庭を持つこともない。 その程度のことは誰でも考え付きそうなこと。 実際にそういった種類の人間はいる。 一般的に見れば少数派だが、結構な数はいる。 ラム氏はそんなことは軽くクリアしていた。 もっと根本的な事。 もっと人としての基本的なものから逸脱しようと考えた。 それくらいしないと人生の意味はない。 実験の価値はない。 彼はまず時間の考えを崩した。 時間に支配されない。 時計を基準に動かない。
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