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貴方が眠りに落ちてから変わった事は。
執務室に五月蝿い住人が増えたこと。
それが今の私にとって多大なる影響と害を与えている。
「なーなー!!!
獣王騎士って誰でもなれんのか?!!」
この五月蝿い害虫は何処からか転生魔術によって落ちてきた害虫他ならない害虫だ。
隣にいる私の秘書に当たるガンツェも眉間にシワを寄せている。このタイプがお互い大ッ嫌いなのである。
「獣王騎士は簡単になれませんよ。
獣王に好かれるには清い心が必要ですから。」
「なら!!俺は余裕だな!!
こないだ気に入った獣王が居たんだ!!」
きぃきぃーと甲高い声で喋るなと再三注意をしても聞かない害虫。ガンツェに向かってタメ口、しかも一方的に話しかけているのだからガンツェも更に機嫌が悪くなる。
(フィナル様、殺していいですか…。)
(害虫は害虫でも預かりものだぞ。)
お互いにはぁー、と深い溜息を零した。
お互いに害虫を居ないものとして仕事を再開した。
(バンッ!)
「フィナル様!!喜ばしい御一報ですよ。
なんと、カグヤ様がお目覚めに!!」
パンっと手を合わせてニッコリと微笑むメイド。
その知らせにガタッと椅子が鳴った。
ガンツェも驚きと安堵の表情を浮かべていた。
そして同時に2人して彼の部屋へ駆け出していた。
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