もう、帰れない

5/6
前へ
/16ページ
次へ
……頭が、ズキズキする。 頭を押さえ勇希は、白い霧の中を歩いた。軍服の監修みたいな男に、変なキャンディを食べさせれたことにより、気づいたら勇希は霧の中を歩いていた。 ……どこだよ、ここ。 目を細めて遠くを見ると、1つのドアが目に入った。ズキズキと痛い頭を、押さえつけながら勇希は、そのドアの前に立った。 ドアは、濃い茶色の洋風のドアだった。金色の持ち手には、「open me」と書かれていた。開けても良いのか迷ったが、勇希はドアを開けた。 ……ガチャ ドアを開けると、そこは大きな螺旋階段と沢山のドアがあった。 ……なっ、何だこれ?! 勇希は、辺りを見渡した。 あちらこちらに、ドアがありそのドア達は自由に勇希に話しかけてくる。 「こっちこっち…」 「あたしを、開けて」 「こっちにおいでよ」 勇希は、見渡しながら螺旋階段を登る。どこに、自分が呼ばれているか分からないが、登ってみる。 「アリス…こっちだ。こっち」
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加