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さすがの龍一も、高広のあんまりなセリフに足を止める。
次なる言葉は、
「ふざけてるのか?」
と問うて、一発拳を振り上げるか、それともまったく無視してかまわず行ってしまうかのどちらかだが、そのどちらもさせずに高広は、
「俺の天気予報の的中率は?」
逆に龍一に質問してきた。
龍一はその頭脳で、すばやく高広の言葉の意味を考えてみたのだろう。
やがてお手上げだと言わんばかりに、
「98%、3時間以内なら100%」
正確な数値を唇に乗せる。
それは気象予報士も真っ青のレベルの驚異的な的中率で、図らずとも高広を賞賛する言葉にもなるのだが、しょうがない事実だ。
それに、高広につられて振り返ってしまった時点で、この勝負、龍一の負け。
高広の提案に従う方向に向かっている。
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