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すると高広は、 「あーアレは、俺らが何をやらかす気なのか、興味がわいたんでしょ。俺に対する報復だって最初から言ってあるでしょーし」 こともなげに言う。 「報復?」 「まず聞くけど、お前さんは想像できたのかよ。俺が学校のやつらに地球の滅亡を演出してみせるなんて、よ」 「……出来るわけがない」 天才の思考は、凡人には追いかけられない。 「今回の黒幕さんの理想は、警官隊に突入させ、警察もろとも人質も犯人も全員爆弾の餌食にすること。それがあいつらの依頼を断った、俺への見せしめにもなるからな。 スプリンクラーが起爆スイッチになってるってー俺の予想は当ってたわけだけど、あいつら、それを使わせたかったんだよ」 突入時に警官隊が使用する催涙弾や閃光弾は、スプリンクラーを作動させるに十分な威力を持っている。 そうなれば、ドカン。
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