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-トド松side-
僕はそのあと隣に座り直した。
てる松も起き上がり、座り直した。
そしてあの話題を切り出す。
「ところで、どう言うこと?あのパソコンの内容__」
そう、気になって仕方なかったこと。
「あぁ、あれね!手短に話すと、BL本」
びーえる本?ってあの本屋に並んでる、表紙が男同士のやつ?
を書いてるのが、てる松?
「えっえぇぇぇぇぇ?!」
思わず叫んでしまった。
「トド松兄さん、うるさい叫ばないで」
案の定、怒られる僕。
いや、この状況で叫ばずにはいられない。
「僕に叫ぶなと?!この状況で?!」
「うるさいよ、トッにぃ」
「そのあだ名、いまだ健在!」
てる松に名前を呼ばれるのは嬉しいんだけど、トッにぃはやめて欲しいな。
うん、突っ込み疲れた。
下ろしていた顔を上げ、てる松を見る。
すると、こてっと頭を傾げて言ってきた。
「この事は秘密だよ?」
顔が暑くなるのを感じ直ぐ様後ろを向く。
なに?!この可愛い生き物!こてって!こてって!
しかもさりげなく手を掴んで来るし、クソかわか!!
あれ?僕、好きな人もしかして___てる松?
仕草が可愛いとか、一緒に居たいとか___、
他の人と居ると胸が締め付けられたりとか。
そっか僕___、
__てる松が好きなんだ。
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