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ボイラー室の出口の扉を開けると、
3人がいるエレベーターフロアは、
何事も無かったの様にまだ荒れ果ててなく、
エレベーターが並ぶ通路まで3人は歩く。
若い女は、右側の上階専用エレベーターの前に歩み寄りボタンを押し安堵する直後。
(チーンッ) エレベーター到着音
それは絶望を奏でる不協和音がフロア内に鳴り響く、3人の脳裏には最悪のケースのイメージが浮かび上がり、最悪のケースは現実と化する。
3人は直ぐ様反対側のエレベーターを振り返った。左側奥のエレベーター到着ランプが点滅する。
「感染者だ…」
若い男が言った後、
エレベーターの扉が開くと同時に中から大量に通路に押し出される様に雪崩れ込んで出て来た。
「マズイッ!直ぐエレベーターに乗れる様にしておけ!」
怪我した男は、片足を引っ張りながら自分が近くである防火扉を閉めようと動き出す。
防火扉を背中で押さえながら進入を防ぐが押し寄せる力に扉を無理やり押し返えされる。
(チーンッ)エレベーター到着音
「来たわ!!」
若い女はエレベーターに乗り込み、扉の開閉ボタンを押しながら叫ぶ様に2人に言った。
「分かってるな!!…」
扉の隙間から骨や肉が剥き出しになった無数の青ざめた血だらけの手が怪我した男の肩や手を掴んでる状態の中、怪我した男は若い男に叫んで、
若い男の顔を見ながら微笑んだ。
「そんな顔すんなって…」
「ちょっと…何言って…」
若い女は何を言っているのか理解出来ずに、
若い男に問う瞬間。
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