5人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
少しだけ大きく見えたのは気のせいかもれない。
ほんの少しワクワクしながら猫の後をつけていく。
公園の前を通って、コンビニの前を通って、
もう人もほとんどいない駅の前も通って、
商店街を通りすぎたら、右へと曲がっていく。
少しずつ通る道も細くなっていって、
たまに曲がっては、まっすぐ進みを繰り返す。
そんなことをしているうちに、
知らない街並みのところまで来てしまった。
猫の行動範囲は結構広いんだなぁと思いながら、
わたしは、ついていく。
道が狭くなっていくにつれて、
相対的にそう見えるだけかもしれないが、
やっぱり猫が少しずつ大きくなっていっている気がする。
怖いなぁ、不安だなぁという気持ちがだんだんと強くなっていった。
最初のコメントを投稿しよう!