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だから、素っ気なく答えた。
「別にぃ、悪い事じゃ無いっしょ」
「えぇ、素晴らしい事ですよ」
「だったら、いいじゃん」
「ですが確認しているのは、ちひろさんの数字ですよね?」
まったくこの人は、変なところでウチの事を見抜いてくる。だから、こんな時に近くにいられると困る。だけど、この三日はちひろの数字だけを見てた訳じゃない。
あくまでも、全員を見てた。
ちょっとムキになりながら、そう答えると店長はうっすらと微笑んでいる。
今の気持ちも、見抜いたの?
「どうして、ちひろさんに拘るのでしょうか? 今のルミさんならば、気にする事も無いでしょう」
「本当に、そう思う?」
「えぇ、今でしたら」
「はぁ、店長も分かってるんじゃん。ちひろは、特別なんだって」
「ちひろさんが特別なのは、間違いありません。ですが、それはルミさんも同じですよ」
「はい、はい。そゆ事にしとこうかね」
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