0人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
今日の俺は、すごく気分がいいんだ。
まず、学食の限定コロッケが食べれたから。
バスケで、スリーポイントが十回に九回はいったから。
悠弥が、俺の誕生日を一緒に迎えてくれるから。
そしてなによりも、俺の好きな人が俺の誕生日を祝ってくれる。
こんなにも、嬉しくて幸せなことはない。
だから、今日はすっごく気分がいい。
今日は、急いで帰らなきゃな。
裕哉が先にもう帰っているかもしれない。
待たせてたら、きっと怒られる。
ふと、空をみあげた。
雲が晴れていて真っ暗な空に星が煌めいている。
今日は、何もかもが美しい出来事に見えるよ。
今日こそ、裕哉に伝えるべき時だと思う。
早歩きで仲店商店街を抜ける。
すぐに横断歩道に差し掛かった。
信号をみると、青信号が点滅している。
わたれないと判断して、止まる。
見ると、
反対側の歩道に裕哉が見えた。
なんでこんな時間に外に。
いや、そんなことより、会えたんだから、一緒に帰りたい。
走ればこの信号も渡れるだろう。
「裕哉っ、、、」
ああ、良かった。
俺に気づいてくれたみたい。
でもなんでそんな、驚いた表情を浮かべているんだ。
「晴惹……!よこ……っ」
最初のコメントを投稿しよう!