平成27年10月6日

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中学でも高校でも人気者と言われる人物の性格は、一致しているものだと思う。   とにかくいつも笑顔でそして明るい。 人の話をよく聞く。 面白いことにはすぐに、顔を突っ込む。 スポーツができて(バスケ)勉強も中の上。 顔は、人並以上、いや中の上の上。 彼がが動くと周りの人はついていく。 俺にはまぶしくて近づけない境界が彼の周りには存在する。 「人気者」という存在に憧れたことはあるが、憧れてもどうにもならないことに気づき、平凡に人生を真っ当することを決めた俺には関係のない世界だ。   頬杖をつき「人気者」に群がる人を見つめる。 次の授業範囲の確認をしながら、「人気者」の観察をする。 関係のない世界。 憧れることを止めた世界。でも、見てしまう。 (予習もしなくてもいいなんて、頭のよいやつは余裕ですね) なんて皮肉をつきながらも。 ドアが開き、教師が入ってきた。 席についていない全員が慌てて戻る。 俺は勿論、三分前着席を厳守する真面目な生徒だから (休み時間は基本席から離れない) ので余裕。 成績と真面目さが平行にならないのは、世の中の不合理というやつだ。 次の授業は数学だ。 好きでもなく嫌いでもない。成績も人並み程度。
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