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「想像したことはないの?」
「想像ってなにを?」
「例えば、突然、謎のウイルスが世界中に蔓延して、ゾンビだらけになったら面白いと思わない?」
「そうなったら、死ぬんじゃないか?」
「そこをどうやって生き延びるか想像するのが面白いんだよ。ゾンビ系映画の基本の楽しみ方だから」
「ああ…………なるほどね。自分がゾンビに追われる立場で想像するわけか」
「そう。周りはゾンビだらけの中、映画館に立てこもった瀬川悠人は、ゾンビと戦いながら、ヒロインの朝霧千映を助けるの。そして、二人はラストにキスをして…………」
その言葉に僕の顔が熱くなった。
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