第二話『プリティ・ウーマン』

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「あと、人の心もたまに読めるだけだから」 「なんだ。たまに…………か」 原田さんはぼさぼさの髪の毛をかき上げて、唇を歪める。 「それなら、まぐれ当たりってこともあるだろ?」 「はい。運よく当てられたことが多いです」 千映さんはにこにこと笑いながら、今度は原田さんの言葉を肯定した。 原田さんの眉が眉間に寄る。 「それでいいのか? 普通はそうじゃないって言いそうだけど?」 「事実ですから」 「そっ、そうか」 拍子抜けしたような顔で、原田さんはゴホンと咳払いをする。 「まあ、僕としては、ちゃんと調査してくれれば問題ないよ」
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