第二話『プリティ・ウーマン』

46/89
前へ
/258ページ
次へ
美亜さんが無言になった僕の肩をポンと叩いた。 「まあ、千映が親のことを話した時は、きっと、悠人君を信頼しているってことだから、その時は千映を助けてあげて」 「…………優しいですね」 「そりゃあ、私はあの子のお姉ちゃんだからね」 白い歯を見せて笑う美亜さんを見て、僕の頬も緩んだ。 喧嘩が多い姉妹みたいだけど、本当はお互いを心配しているんだろうな。 千映さんも、結局、探偵の仕事を手伝っているし。 「あっ!」 美亜さんが僕を押さえつけた。
/258ページ

最初のコメントを投稿しよう!

202人が本棚に入れています
本棚に追加