第一話『ショーシャンクの空に』

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ハローワークを出ると、僕は尾道駅の近くのネットカフェに向かった。 まだ、寮に住むことはできたけど、辞める会社の世話にはなりたくなかったからだ。 一週間前に作った会員カードを受け付けに出して、僕は一畳半の個室に入った。 そこは鍵はかかってないけど、体を横たえることができるスペースがあった。 それにドリンクバーでお茶からジュースまで何でも飲めるし、軽食を頼むこともできる。 ホテルに泊まるより、ずっと安上がりだ。 僕は備え付けられたパソコンで仕事先を探し始めた。
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