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「とにかく、君は指示があるまで寮で待機してもらおうか」
藤崎店長は新しいタバコに火を点けながら、いつもより低い声を出した。
「警察にすぐ通報することはないから安心したまえ。まずは本社の監査部に連絡して、君を調査してもらう」
「調査って…………」
「君がデジカメを盗ってないのなら、問題ないだろ?」
冷えていた体が一気に熱くなり、右の奥歯が軋んだ。
「…………警察を呼んで下さい」
「警察を呼べだって?」
「ええ。僕はそのほうがいいです。日本の警察は優秀ですから、僕がデジカメを盗ってないってわかるはずだし」
「開き直りか」
藤崎店長の唇の端が片方だけ吊り上がった。
「それを決めるのは君じゃない。君はスマイル電器に雇われている社員で、この事件は店の中で起こったことだからな」
「社員…………ですか?」
「そうだ。部下の君は上司である私の言うことを聞いていればいい」
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