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「あの日から君への気持ちが治まらないんだ」
彼の本性をえぐって
胸に火をつけた。
「ええと……そうだね。あれは……」
ガラス窓に素肌を押し付けられた
ひんやりとした感覚がよみがえり
僕は思わず頭を振った。
「君は遊びのつもりだったろうけど僕は――」
「分かってる」
男はみんなこうなる。
「でなきゃ不法侵入みたいな真似しないよね」
僕の方が遊び心で接した時ほど。
灯った火種はメラメラと
どんどん
どんどん
大きくなるんだ。
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