episode182  不法侵入

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「あの日から君への気持ちが治まらないんだ」 彼の本性をえぐって 胸に火をつけた。 「ええと……そうだね。あれは……」 ガラス窓に素肌を押し付けられた ひんやりとした感覚がよみがえり 僕は思わず頭を振った。 「君は遊びのつもりだったろうけど僕は――」 「分かってる」 男はみんなこうなる。 「でなきゃ不法侵入みたいな真似しないよね」 僕の方が遊び心で接した時ほど。 灯った火種はメラメラと どんどん どんどん 大きくなるんだ。
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