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「もちろん君に会いたくて」
出会った時と同じ
キラキラとした瞳で――。
いやあの時よりも確実に
興味の深まったどこかぎらついた目をして。
「あ……そう……」
「それだけ?」
凪は僕の反応を待っていた。
「いや、とにかく君に謝らないと」
僕は指先でそっと
彼の首筋の包帯に触れ言った。
「ごめん。驚いて混乱したんだ。どうかしてた……」
何があったにしろ
狂犬じゃあるまいし
首を切りつけるなんて――。
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