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「それより記事の続きは?」
「もちろん――打ち切りさ」
人の心配してる場合じゃない。
空を仰いで凪は笑う。
「あなたこそ僕のせいでクビになったりしないの?」
「そこは君のお兄様が――」
不出来な弟の
文字通り尻拭い。
「編集長に掛け合ってくれたから大丈夫」
「……ああ」
「首を刺されてよかった。むしろ顔の広さを買われてグループチーフへの昇進もありうるって」
賽は上手く振られたみたい。
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