episode182  不法侵入

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誘惑を拒めるなら 天宮和樹はもう少しマシな人間になってるはずさ。 「拒みません……」 「交渉成立だな」 凪はうってかわった爽やかな笑顔で 僕の頭をポンポンと撫でた。 だけど善人面はほんの一時。 「それじゃまず全部脱げよ」 「……ここで?」 「簡単なことだろ?」 「でもっ……」 「薬欲しくないの?」 本当は とんでもない食わせ者。 仕方なくベルトに手をかける僕に 「そうだ。全部だぞ」 凪はいやらしく笑いかけ 記者として現れた時と同じく 取り出したカメラを向けた。
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