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誘惑を拒めるなら
天宮和樹はもう少しマシな人間になってるはずさ。
「拒みません……」
「交渉成立だな」
凪はうってかわった爽やかな笑顔で
僕の頭をポンポンと撫でた。
だけど善人面はほんの一時。
「それじゃまず全部脱げよ」
「……ここで?」
「簡単なことだろ?」
「でもっ……」
「薬欲しくないの?」
本当は
とんでもない食わせ者。
仕方なくベルトに手をかける僕に
「そうだ。全部だぞ」
凪はいやらしく笑いかけ
記者として現れた時と同じく
取り出したカメラを向けた。
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