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週に1度は精神科医が来る。
「坊ちゃん、調子はいかがです？」
お兄様方が選び抜いた腕利きの医者。
「もともと調子は悪くない」
「ほう」
人の良さそうな
しかしセクシャルな魅力は皆無の中年男だ。
「いい時もないけど」
「なるほど」
「ただ」
「ただ？」
「退屈なんだ」
あなたの顔を見ていると一層――とは
さすがの僕も口には出せず
「運動でもなさいませ」
「相手がいればね」
今日もため息を飲み込む。
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