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「山城マリアはヤリマンだ」という噂を、一週間前、タマから聞いた。 ちなみにタマというのは、小学生来の幼なじみ、高山謙一のあだ名だということを先に言っておく。 人間だ。猫ではない。 小学生のときに「たーやま」と呼ばれていたのが、いつからか「タマ」になっていた。 まあ、タマのことはどうでもいい。 本題に戻ろう。 高校生活さいごの残り一年間。 1年も2年もクラスが別だったタマと初めて一緒のクラスになり、やっぱり初めて一緒のクラスになった山城マリアの噂をそこで聞かされた。 まあ、そんな噂を知ったところで、俺と彼女が関わることは卒業までないだろうと思っていたのだが、クラス委員長という大役を任されてしまった(断れなかった)俺は、いま山城マリアのど阿呆さに、とことんムカついている。
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