あなたのことを愛しているから

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 始まりは、小学生の頃からでした。ふっとすれ違った彼に、私は一目惚れをしてしまったのです。  小学生の時も、中学の時も、一度も欠かさずにバレンタインと、誕生日には彼にプレゼントを渡していました。  ホワイトデーに、彼は何もくれはしなかったけど、シャイな性格だと解っていたからなんとも思っていませんでした。  中学を卒業する時、初めて、彼に告白しました。 「あなたが大好きです」…と。  そのとき、彼は、 「俺、他に好きな人いるから…ごめん」  そう、私に答えて手を振って去って行きました。  でも、彼はきっと、照れ隠しにそう言ったのだと私は思い、全然悲しくはありませんでした。  だからです。私は、彼と同じ高校を選び、今まで通り、影からずっと、彼の事を見つめ続けていました。  ずっと、ずっと…  高校の時も、一度も欠かさず、バレンタインと誕生日には、彼にプレゼントを渡し続けました。彼の椅子の上に、 「ずっと、大好きです」と、いつものメッセージをのせて。  返事が無いのは、いつもの事だから私は、全然気になっていませんでした。   クラスが三年間、違ったので、彼の笑顔を見ることは遠くからしか見ることは出来なかったけど、想像するだけで、私の心は、とても、幸せでした。  そして、高校を卒業する時、思い切って、二度目の告白をしました。  彼は、呆れた顔で、 「おまえ、そろそろわかってくれないかなぁ。馬鹿でないんだからさ。」  そう言って、彼は、私の肩をたたいて去っていきました。なんて、シャイな彼なんだろう。私は、心が、とてもあたたかくなりますます大好きになりました。
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