eins .

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「あれ?君、千年じゃない?木古庭千年」 確信した声。確かにあっているけど。 「……すみませんが、あなたは誰ですか?」 誰だよ。僕、茶髪くせっけのイケメンなんて知らないよ。 茶髪くせっけのイケメンはショックを受けた顔をしたのち 「俺は……まぁいいや。 千年は今、不幸?」 さぁ、なんて答えよう。 「まぁ、大変ですが充実してますね。」 そつなく抜け目なく。 「ふぅーん。」 なぜか、茶髪くせっけのイケメンはにんまり笑った。 「なにか、オーダーは?」 「千年のおすすめで。」 ごめん。ただの発泡酒になるぞ。だって高いし。
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