eins .

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「千年のことだから、おすすめっていったらただの発泡酒が出てくると思ったよ。」 まじか。なんかこの人には思ったことが全部伝わってる気がする。 「明日は母さんの誕生日だね。見舞いに行くの?」 母さんのことも知ってるのか。 「時間が合ったら。」 「ふぅーん。あっこれあげる。千歳飴のかけら。お酒、一口あげるから一緒に食べてみな?意外とあうんだ。」 もらったのは白い千歳飴のかけら。なんで持ってるのさ。 「お酒は結構ですが、久しぶりに千歳飴が食べたくなりました。いただきます。」 パシャ。 茶髪くせっけのイケメンがスマホで写真を撮ってきた。盗撮だよそれ。 思わずムッとすると茶髪くせっけのイケメンは笑いながら 「千年が千歳飴をなめてるって思ったらつい。」 「お客さん、酔ってきましたか?そろそろかえられたほうが。」
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