eins .

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「……ずっと。ずっと千年といたかったのに。」 急に泣きそうな顔で言った。 覚えてなくてごめん。罪悪感を感じた。僕はそんな大層な人間じゃないから。他の人にいいなよ。 「……覚えてなくてごめんなさい。名前を教えてください。」 茶髪くせっけのイケメンはハッとしたように 「気にしないで!独り言だから!酒によって涙脆くなったかも!」 なんていうか、さっきと同じ笑顔なのに辛そうに見えた。 「ところで、千年って童貞?」 しみじみしてたところでなんて発言を!空気読んでよ!
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