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真正面に飛び込んだ瞬間、イルが目を開き視線が交わった
その瞬間してやられたことにゼロは気がついたがあえてそのまま突っ込むことにした
abilityの変化で爪を長く鋭い鋼鉄のものに変えるとイルめがけて振り下ろした
イルはその爪をいつの間にか手に持っていたタガーのような武器で受け止めた
その瞬間凄まじい衝撃と共にゼロに電流が流れた
イルは武器に紫電を纏わせていたのだ
ゼロは無表情になると同時に更にabilityを発動した
「ability"操り人形"」
その名の通り人を自在に操るものであり、30秒以上触れていた相手でないと発動できず、更に効力が長く続かないとても非効率的なものである
ゼロはそれを相手に使うのではなく自分に使ったのだ
多重展開しているため、そして効力をあげるために詞を唱えたゼロに注目が集まる
その中でイルとヴァースだけは顔を顰めた
電流で麻痺している身体を無理に動かしていることに気がついたからだ
電流が流れているにもかかわらず鍔迫り合いを続けるゼロをイルが力任せに弾き返した
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