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難しい表情を浮かべている周りにゼロは首を傾げながら問いかけた
「どうした、何をそんなに難しい顔をしている。何か問題でもあったか?成功したように見えたが。」
ゼロの問いにインヴァネスは眉を寄せたまま唸っている
そして、ゼロと目を合わせると説明し始めた
「いや、魔力量は問題なく表示されているんだが属性が可笑しくてな。普通は透明度のある光など出ないんだ。白と言ってもいいが、この光はどちらかと言うと透明に見えるからな... 白なら属性は光なんだが。」
彼の説明に周りは頷いている
そして興味深そうに水晶をのぞき込んでいた
ゼロ達が話しをしている間も何かを悩んでいたイルだったが、ゼロの書いた紙に何かを記入するとその紙をどこかへ消してしまった
テレポートと似たような光景にゼロは少し驚いていると、イルが話しかけてきた
「ゼロ、お前の属性は光にしておいた。どうせ魔法は使わないだろう?それとこれがギルドカードだ。ランク等が書いてある。それは身分証明書にもなるから失くすなよ?」
一通り説明が終わると1枚のカードを渡された
ギルドカードという物らしい
赤銅色のカードには左側に大きくFと書いてあり、右には誕生日や年齢、名前など個人情報が書いてあった
しかし、何故か名前が表示される筈の位置は空欄になっていた
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