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今日の授業は使い魔召喚と魔武器精製だったため、午前中で全て終わってしまっていた
決闘を終えた今も帰るには少し早すぎる時刻だ
「ねえねえ、このあと五人で街に行かない?ゼロに街案内しようよ!」
楽しそうなエスタの提案にゼロを除いた四人が賛成し、街に行くことになった
ゼロはどちらでもよかったため、四人に着いて行くことにした
街は見たこともないような外見をしていた
地球上の中世ヨーロッパのようなレンガ作りの建物が並ぶ街並みはとても美しく活気の溢れる場所だった
今まで生きていて初めて見る光景にゼロ目を奪われた
「…綺麗だ」
無意識に口から溢れたその言葉に、前を歩いていた四人が立ち止まってこちらを振り返る
皆嬉しそうに笑っていた
「気に入って戴けたようで何よりです」
ベルの言葉に恥ずかしくなったゼロは視線を下げてしまった
そんな彼の様子を気にする事なく、街について説明していく
宝石店や洋服店、八百屋にカフェ、レストランなど前の世界にも存在した店が沢山あった
しかし、魔法具店や武器屋、ギルドなど初めて見るものも少なく無かった
特に何かを買ったりしたわけでは無かったが、とても楽しい時間を過ごせた
最後に少しギルドに寄ることになり、帰り道とは逆方向に歩いていた
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