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一瞬何かを考えるように目を伏せたゼロは口を開いた
そして、ただ...とゼロは続けて言う
「空気中等に漂っている魔力をabilityで操り、操作する事は可能だと思う」
その言葉を聞いたイルは"ほう..."と呟き、目を輝かせた
魔法とは違う未知の能力に興奮しているようだ
魔力等を操れる能力がどうなっているのか興味があるらしい
世界への干渉力は...などと小さく呟いている
一通り考え事が終わったのか、空へと向けていた瞳をゼロへと戻す
「魔力を操ることができるのなら、登録することは可能だ
しかし、ランクは最低ランクであるFからスタートになるがな」
その言葉を聞いたゼロは小さく頷いた
それでいいという意味だろう
そしてそれを理解したイルは登録に必要な準備をし始める
机の引き出しから1枚の書類を取り出すとゼロにそれを手渡した
「これには名前等の個人情報を書いてくれ
書類の指示通りに書いてくれれば大丈夫だ
それと、一番下に書いてある誓約をよく読んでおけよ
書類を出した時点で同意している事になるからな」
イルはゼロにそう告げると何かを取りに1回部屋を出て行った
そのうちに書いてしまおうとabilityでペンを操り文字を記入していく
この世界の文字はインヴァネスの知識をコピーしたため、もう既に覚えている
ゼロがスラスラと書類を記入している所をインヴァネス達は目を見開いて眺めている
ペンが勝手に文字を書いているのが珍しいからのようだ
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