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ゼロは困惑しながらもインヴァネスの質問に答えた
「あれはサイコキネシスとはまた違ったabilityだ。自然操作系統で雷や風、火や水など色々なモノを操ることが出来る。珍しいものだと、空間操作や物質操作などもあって、色々なモノを操れる。魔力は物質操作で操ることができると思う。まだ試してはいないがな。」
説明をしているうちに冷静さを取り戻したのか、すぐに無表情に戻ったゼロは扉へと視線を向けた
そして丁度やってきたイルが掌に収まる程の大きさの水晶を持って立っていた
ゼロはイルに紙を力で飛ばして渡すと水晶を受け取った
「ゼロ、これに魔力を流してみてくれ。これは魔力量と属性を測る物なんだ。どうだ、魔力操れそうか?」
水晶の説明をしたイルは楽しそうにゼロに質問した
未知の力を知ったイルは怖がるのではなく、むしろ楽しんでいるようだ
その顔には隠しきれない興奮が見て取れた
そんなイルの様子に溜め息をつきたい気分になったが、それをぐっと抑えるとabilityを展開し始めた
物質操作の能力を発動し、今まで感じたことの無い魔力を探すと、感じ取った魔力と思われるそれを水晶へと流し込んだ
水晶は透明度の高い白に輝き、水晶の中に表示されたメーターの4/5を示していた
どうやら無事成功したらしい
ただ、イルを含めた周りは首をかしげていた
どうやら何かが可笑しいらしい
初めてやったゼロには何がおかしいのか分からなかった
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