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そんな二人には目もくれずゼロはインヴァネスへと目を向けた
この世界でabilityが使えることは既に証明済みだが、100%の力で使うことが出来るのかはまだ試していなかった
それを試そうと考えたゼロはインヴァネスと戦おうと思いついた
「主、力加減を調整したい。手合わせ願ってもいいか?」
その言葉にそれぞれが別の表情を浮かべた
イルは難しい表情を浮かべ、インヴァネスは苦笑をし、ベルは額に手を当てている
ミリーナとエスタが驚いた様子でこちらを見ている
そして引きつった顔でエスタが話しかけてきた
「さっきの決闘であなたの実力が高いのはわかってるから言うけど、ヴァースじゃきっとあなたの相手にならないわよ?勉強はできるし、詠唱魔法ならそこそこの実力だけど詠唱させる時間なんてあなた作らせないでしょ。」
呆れたような声で最後言葉を締めくくると、イルを見て続けた
「どうせ相手して貰うならギルドマスターの方がいいんじゃない?強いし、獣人の中でもトップを争う実力者だからきっといい相手になるわよ。私たちじゃあ相手にならないだろうしね。」
その言葉にゼロはイルの方を見つめた
その視線を受けたイルは"しょうがない"というように笑うと戦う準備を始めた
そしてどこかへ連絡をすると全員を連れ場所を移動した
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