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慧「まだ、時間はあるから聞いたら答えられる範囲内で応えるよ。言っても、話をした小人以外の小人達が敵意剥き出しだから、村を出る前に死ぬかも。玄と死ぬとか最悪」
玄「本気って事ね…‥ じゃあ、逃げねぇ?」
慧「やっぱ撤回、異常者だわ。アブノーマライズだわ。正気を疑わずにはいられない。け…」
玄「今んとこ五分五分かどうかも分かんねーのに、ここにいる方が危ねぇわ。」
慧「ン、ど、その手は今後一切、小人族の協力を得られないよ。どうしても逃げるって言うなら、一緒に逃げないと、殺される。」
玄「1択じゃん。行くぞ。」
慧「はい、ストップ。多分、そのまま鍵開けて出ると、死ぬよ。」
玄「あ、これ外に聞こえてるんじゃ…」
慧「ハァ…君は本当に…アホだ。向こうにはゴブリン語として認識されてるっての。多分だけど、ゴブリン族。そして、かなり多種多様な知的生命体がこの星には存在してると思う。で、外には見張りがいるはず。で、この落ちてたロープを、ドアにこうして引っ掛けて、て、玄把、そっちの木の窓静か~に開けて。」
ギッ
玄「うっ…はぁ」カッ…カッ…カッ…カッ…
慧「フゥ……(窓の外、確認。したら、荷物持って先に外に出て)」
玄「(小人のくせに窓がデカイのはどういう意味だ?)」
慧「(緊張感皆無か!?ホント、普段からなに考えてんの?脱走成功したら5文字以内で教えて)」
玄「(お互い様じゃんか)」
慧「(よし、完了。行く)」
玄「(窓は閉めるんだよな?)」
慧「(うん、先行するから二つだけサイン出す。これで進め。こうで待て。オーケ?)」
ギッ
玄「(いっ やべぇって、窓軋みすぎだろ)」カッカッカッガギ
慧「(なら、急ぐぞ)」
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