29人が本棚に入れています
本棚に追加
そのまま下着も洗って適当な所に干しておいて、と。
……やっぱり着るものがないのは落ち着かない
身体を拭き終わり、一応手拭いを腰に巻いてみるけど……短いな でも仕方がない。そのままベッドへ
落ち着かないと思ったけれど、寝転んですぐに、ふわふわとした感覚に襲われる… 単に強烈な眠気が来たんだな。
眠…気に…委ね…ょぅ……zz
その晩、夢をみた
暗い影の人が何か言ってるんだ
速いのか遅いのか、動いてるのか止まっているのか分からない口の動きを覚えてる。
頭が鉄の風船にでもなったかのようだ。破裂はしない確信があるけど、頭に強い圧迫感を覚える。
それはその暗い影の人が原因であると訴えかけているようだ。
その暗い影の人は指が無いらしい。
絶えずそれは俺に何かを言っている。
そもそも、夢の中では俺は生き物なのかどうかすら怪しい。本当に風船かもしれないし、電球かもしれない。また、工事現場の足場とか、家の表札かもしれない。信号機とか世界の色なのかも。
その夢は、嫌な夢のような気がする。
その暗い影の人は話し掛けるのを止め、口角を少しだけ上げて嗤った。
玄「イっ …はあ」
コンコンコン
なんか夢みてたような…どんなだっけ……
コンコンコン!
玄「あ、はい。居ます居ます」
「入っても宜しいですか?」
玄「え、あ、あ、ああ…」
言いながらもう入ってるやつ
てか、ドアに鍵ないとか防犯皆無だし、てか、声が近いと思ったら、ドアを開けた上でこっち見ながらドア叩いてるし
「あの、お昼を過ぎても降りてこられませんので、、直ぐに退室願えますか?」
えっ
玄「もうそんな時間なんですか!?」
「? はい。」
玄「ちょっと待って、ちょっとだけ、着替えたら直ぐ降ります!」
「はあ、なるべく早くしてくださいね。」ガタ
あぁもう 早速、ろくに立ててもいない予定が狂ってる
最初のコメントを投稿しよう!