径とも言えない道の上で

4/17
前へ
/159ページ
次へ
そのまま下着も洗って適当な所に干しておいて、と。 ……やっぱり着るものがないのは落ち着かない 身体を拭き終わり、一応手拭いを腰に巻いてみるけど……短いな でも仕方がない。そのままベッドへ 落ち着かないと思ったけれど、寝転んですぐに、ふわふわとした感覚に襲われる… 単に強烈な眠気が来たんだな。 眠…気に…委ね…ょぅ……zz その晩、夢をみた 暗い影の人が何か言ってるんだ 速いのか遅いのか、動いてるのか止まっているのか分からない口の動きを覚えてる。 頭が鉄の風船にでもなったかのようだ。破裂はしない確信があるけど、頭に強い圧迫感を覚える。 それはその暗い影の人が原因であると訴えかけているようだ。 その暗い影の人は指が無いらしい。 絶えずそれは俺に何かを言っている。 そもそも、夢の中では俺は生き物なのかどうかすら怪しい。本当に風船かもしれないし、電球かもしれない。また、工事現場の足場とか、家の表札かもしれない。信号機とか世界の色なのかも。 その夢は、嫌な夢のような気がする。 その暗い影の人は話し掛けるのを止め、口角を少しだけ上げて嗤った。 玄「イっ …はあ」 コンコンコン なんか夢みてたような…どんなだっけ…… コンコンコン! 玄「あ、はい。居ます居ます」 「入っても宜しいですか?」 玄「え、あ、あ、ああ…」 言いながらもう入ってるやつ てか、ドアに鍵ないとか防犯皆無だし、てか、声が近いと思ったら、ドアを開けた上でこっち見ながらドア叩いてるし 「あの、お昼を過ぎても降りてこられませんので、、直ぐに退室願えますか?」 えっ 玄「もうそんな時間なんですか!?」 「? はい。」 玄「ちょっと待って、ちょっとだけ、着替えたら直ぐ降ります!」 「はあ、なるべく早くしてくださいね。」ガタ あぁもう 早速、ろくに立ててもいない予定が狂ってる
/159ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加