径とも言えない道の上で

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一先ず、風呂場に干してあるはずの服に着替えて、すぐにでもチェックアウトするか。 ……風呂場に干したのがいけなかったか、ほんのりと湿ってるというか、湿気てるというか、着れないことはないけど、臭うかもな…… で、あいつ居ないな 寝る前に部屋の隅の方で丸くなってたのは覚えてる。 いなくなったのならそれで結構 慧だったら、RPGでパーティーに仲間が加わるイベントだとか言ってるんだろうな その場合、俺が勇者なのか… 誠に頼りない まあ、そんなことは万に一つもない。たかが一期一会と思っておこう。 さあ、着替えた。鞄を持った。忘れ物はない。 そろそろ降りないと追加料金請求されそう… ギリギリ走ってないと言えるかもしれない速度で階段を駆け降り、受付へ あ、居たわ 「遅いよ!早く速く!」 なんか言ってる 玄「お待たせしました」 「手続きはお連れさんが済ましてます。」 は? 玄「はあ、分かぁ りました。あの、食事って、宿泊しなくても摂ることはできますか?」 「はい。ありがt…」 玄「あ、あと、お手洗いはどこに…」 「え、あちらです。」 玄「どうも」 階段の脇ね 部屋でするの忘れてた。 ちょっと臭ったけど問題無く用を足し、注文カウンターへ。こいつはご馳走になる気満々だし、遅い朝食兼昼食を取ろう。 腹持ちの良いものあるかな?
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