径とも言えない道の上で

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純粋なものだと受け取っておこう。 さて、仕立屋か。完成品は売っていないのか、あるいは店頭に並べていないのか? 玄「あの、服を買いにきたんですけど、あー、こいつに合うようなのってありますか?あれば、水を通しにくい材質の長袖がいいです。」 仕立屋「はあ、妹さん?弟さんですか?」 妹、弟ってか、性別あるのか? 玄「いえ、兄妹じゃないんです。おい、自分で説明しろよ」 「この人の名前は知らないけど、私の保護者です。私はスライムのレリクスメィフィです。」 え?なんだって? 仕立屋「そ れ は……」 めっちゃ首傾げてる! 玄「た、確かに保護者だけど、その前にちゃんと教えただろ?俺は隼鷹 玄把。玄把な?今度はしっかり覚えろよ?レィフィ」 今までにないほどの頭の回転と早口で脳が痛い。多分、顔赤いだろうな… 仕立屋「スライム?まあ、半透明!折角の肌を隠しちゃうなんてもったいない!レースのワンピースにしましょう!似合ってるに決まってるから代金は半額で良いわ!」 え?え?いいの?(三つの意味で) 「待って、レィフィなんて名前じゃないよ。レリクスメィフィだよ?」 玄「え、あぁ、長いから愛称な。気に入らないか?」 考えとけって言ってから短時間で思い付くのは結構だけど、長いのは省略するから。ピカソ程じゃないにせよ 「う~ん……いいよ。でも、名前、忘れないでね?」 玄「分かってる。 それで、服はワンピースで良いのか?」 レィフィ「だめ。見えちゃいや。」 仕立屋「そんな勿体ない!通常、4シルバからのところをきっかり2シルバで作ってあげるのに!」 玄「あ、結構です。行くぞレィフィ。 失礼しました。」 なんだかなあ…… やっぱ高いってのもあるけど、なんだかなあ……
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