径とも言えない道の上で

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商店街…ってこの通りか。 百貨店スタイルのなんでも揃う店はないの? 今の俺は足りないものしかない。 情報…市場、図書館、人は…ウエスタンな酒場とか…ってこいつだ 玄「なあ、レィフィ、お前ってこの街の水路に居たんだよな?」 レィフィ「うん?水路にいたよ」 水路といえば街全体に張り巡らされているはず! つまり、こいつの行動範囲と記憶次第で地図が手に入ったも同然! 街の外へ出るには左へ真っ直ぐくらいしか俺は知らないわけだから。 玄「だったら、服屋がどこにあるのか知ってるんじゃないのか?」 レィフィ「知らない。ずっと潜ってて一ヶ所に留まってたから。」 つかっ……いやまだ 玄「じゃあ、そこから何が見えたとかって覚えてるか?」 レィフィ「排水の溜まる水底にいたから覚えてない。」 えない!排水?水底?えっ、こいつひょっとしなくても臭いんじゃね?匂ってはこないけども レィフィ「この街で一番大きくなったんだよ!」 体のこと?仲間内で? 玄「あっそ」 困ったもんだ… 嫌な手を使うしかないのか… 道行く人に道を訊ねる。そんな当たり前のことだけど、疎ましく思われないかどうか、それが気になる。 バイト中も全部、自分でこなしてたから仕事大好き人間と思われていたに違いない。 結局は自分の為なわけだけどな。 俺と一緒のシフト入ってるやつなんか、つまらなさそうに携帯ゲームしてたし。 思い出すほど嫌なことしか浮かんでこない こんな俺と仲良くしてくれてる慧はなんなのだろうか?ただの幼馴染だったから…なんて、、 はぁ……思考がマイナスに傾いてるな。 行くか
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