径とも言えない道の上で

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レィフィ「いいんだ。くろはが選んでくれたからそれで。」 玄「うん…まぁ、それでいいけど。」 少し話を聞いたけど… なんというか、俺はこいつのことを大して見てないし、こいつは勘違いってことなんだけど、えっと、俺の選んだ靴、手袋、服がレィフィのセンスにドンピシャだったらしい。 慧は勿論、親にも絶望的センスと言われる俺のコーデが大変お気に召したとか。 中でも、全部、少し大きめのサイズが気に入ったとか、手袋はゴツゴツした男性用のブカブカ感が最高とか、、俺が女の子だったら、「マヂないわ」の一言で帰るだろうな。 こいつのセンスも中々に濃い。 で、 玄「その、それは?仮面か?」 レィフィ「うん!お稲荷さん!こっちはくろはので、真っ白!」 は?だから、どこでそんな言葉を覚えた? 確かにお稲荷さん、白い狐のお面だ。この世界でもそう呼ぶのか?そうは考えにくい…… 玄「変なの……で、こっちは俺が付けろって?」 穴一つ無い仮面、これじゃ前が見えないな。 玄「これは、いいかな……」 ??「あ!」 え? ??「あの、それ、処分しようと裏に下げていたものなのですが、、」 玄「あ、すみません。こいつが勝手に…すみません」 店員、今まで何処に… 古着屋「いえ、よろしければどうぞ。それ、不吉…あ、いえ、どうぞ。どうせ処分しようとしていたものですから、持っていって下さい。あと、お買い物はそちらで以上ですか?」 あ、え、ちょ、不吉って言ったよね? レィフィ「これでお願いします!」 古着屋「えー…11点と、ふき…サービス2点で、1シルバと15コッパ頂きます。」 密かに選んでた俺のも合わせてその値段…安い……のか? 玄「はい、これで。」 古着屋「…はい、調度、頂戴致します。ついでに着替えて行きますか?」 レィフィ「するー!」 俺はまだいいや。 玄「大丈夫です。」 自分の荷物で纏めてもらい、レィフィが着替えるのを待つことにした。
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